2009年11月11日

Web Clip Widget

このアプリの開発は ADC1 の Round2 の結果通知メールで受けて、(ADC1のファイナリストでも)再度 ADC2 へ参加し挑戦できるという知らせを読んだ直後に、新アプリのテーマを考えた時から始まりました。

ADC1 では UI をテーマに昔のアイディアに基づいたアプリを作っていましたが、ADC2 では開発者として得たスキルと経験から実用性を重視するアプリを開発することにしました。

スマートフォンが高機能化する中で、Web ブラウザに関しては、読み込みに時間がかかる上に、使用中に画面が占有されてしまい他の事が出来ないという状況に問題を感じていました。

また、Web サイト上では必要とする情報がその一部であったり、RSS のような情報そのものよりもサイトを切り出すことで、色々なサイトの情報をコックピットのように一度に直感的に確認できないものかというイメージがありました。


当時は通常のアプリ(Activity)によりる試作から始め、複数のWebサイトを一画面で表示するテストから行っていました。

それから間もなくして Android Market の立ち上げの話があり、MyCloset の実機上でのチューニング作業、オープンしてからの連続したアプリ開発という時期を迎え、しばらくこの件はサスペンドさせていました。

その後
 ADC2 の開催が当初予定より遅れ
 AppWidget の仕組みが入り
 日本国内で HT-03A が発売され日常的に試すことができる環境が整った
ということから Web Clip Widget が生まれました。


Web のキャプチャ表示は PC で実現するのは比較的簡単で、自動キャプチャなどの発想も古くからあるわけですが、携帯で実現するとなると今までは難しく、まさに Android の特徴を活かすことで実現できた機能と言えます。

内容に関しては Market に出しているバージョンの方を分かり易く紹介して頂いたページがありますので、そちらをご覧いただければと思います。(ありがとうございます!)
http://octoba.net/archives/20091110-web-clip-widget-trial-edition-android-216.html

例えば、私は下記のように使っています。


20091111-1.png


左上は天気、その下は東京アメッシュ、さらにその下に4つ並んでいるのは、左から ADC2 のアクセスログの一部、Gmailの最新部分、Voice Recorder のアプリランキング、乗り換え案内(駅名固定で時刻は指定せず次の電車を表示させています)というような感じです。
アプリランキングは今まで PC で時々チェックしていましたが、今は Web Clip Widget のみで済んでいます。

ロックを解除するだけで最新の情報が得られる操作導線上での情報取得の手軽さ(私は docomo を使ってますが、iメニューやiチャンネルより全然便利です)乗り換え案内などの情報更新は歩きながらでもワンタップで自然に使え、他のホーム画面に別のクリップを載せておくことであるページを更新している間に他の情報をチェックする、ということが実現できるようになりました。
(※ただし、あまり貼り過ぎると時々ホームアプリが重くなります)

Android (携帯)としては、更新時にはバックグラウンドでページを取得しレンダリングしてキャプチャするという、ある程度重たい処理をさせていることになりますので、何か問題が起こることもあると思います。その問題を差し引いてもメリットの方が大きいと思ってます。
今まで Android に限らず色々とアプリやサービスを作ってきましたが、ここまで自然と使い続けているものは初めてです。
個人的には Web Clip Widget によって HT-03A の価値が変わったと感じ、理想的な Webブラウザの形態だと思います。


実装では AppWidget の制限やバックグラウンドによる Web のキャプチャ処理などの実現や調整に予定していたよりも時間がかかりました。

常にアプリ(Service)を常駐させることは避け、消費電力も抑えた設計になっています。(エラーで途中で止まった場合でも画面を一旦 OFF にすることでクリアしています)
設定からバッテリーの残量によって自動更新を止めることもできます。

ADC2 に提出する際にはぎりぎりまで Web Widget という名前にするか迷いましたが、アプリの機能を正確に伝えるために Clip という言葉を入れました。結果的に Web Widget というアプリも TOP200 に入っていたので Web Clip Widget にして良かったです。
(提出後に Mac OSX Leopard に Web Clip Widgets というものがあることを知りました。上述の通りPCと携帯ではその効果も実装方法も異なりますが、知っていたら別の名前にしていたかも知れません)

その後、Market にリリースしてみると、もっと大きいサイズが欲しい、自動更新間隔を短くというようなコメントが付きました。
サイズは元々は 2×1 と 1×1 しか無かったので、2×2 を追加し安した。更新間隔は電池の消耗も考慮し1時間が最短だったところに30分を追加しました。

Market へのリリースを機に、Webページとアプリを連携させた Web Clip の情報(サイト、切り出す位置大きさ)を共有するサービスも開始しています。


20091111-10.png

20091111-16.png


共有のための機能は ADC2 に提出したものにも入っているのですが、一部バグがあったため、こっそり ADC2 用のマニュアルに共有サイトのリンクを入れている程度になっています。

まだ色々と構想はありますが、とりあえず当初考えていたところまではできたかなと思ってます。
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2009年11月08日

Round 1 再び



昨日ADC2のTOP200が発表されました。
http://code.google.com/intl/ja/android/adc/adc2_top200.html

私のアプリ「Web Clip Widget」も入りました。ありがたいです。

これで運良くADC1、ADC2共にRound1を連覇することができました。
今回は日本からも幾つか出ているようで嬉しいことですね。

極端な話、アプリやサービスを生産できなければ利を得ることができない構造になるわけですので、Androidの機能や性能、プログラミング手法、ビジネス話などにばかり気を取られていては将来が危ぶまれると思っています。

今回の私の取り組みは、ADC1のころとは異なり、今まで得てきた経験や知識を使い、審査方法の違いを考慮してシンプルかつ利用価値の高さを重視しました。

アプリについての話は後日書きたいと思っていますが、同じことを考える人がいたようで「WebWidget」というアプリもTOP200に入っていました。
都合良く審査中に出てきたので評価しましたが、作りは割と異なっていました。

審査をしていると気づきますが、200件もあるのでアプリの内容、仕上げ具合、UI作法などばらつきがあります。
カテゴリ毎に固定数のアプリを通しているため、カテゴリの差や参加者が戦略的にカテゴリを選択している場合もありそうです。

また、前回と異なる点はRound1と2の間のブラシュアップが無いことで、これは残した方が面白かったのではないかと思っています。
開発を継続しているとアプリは日々進化しますし、Round1が通った後に改善に向けたモチベーションは高くなり、今回はAndroid自体のバージョンアップもあったわけですから、尚更そのようなチャンスがあった方が良かったのではないかと思われます。

さて、ADC2は現在も進行中ですが、Round1の10倍くらいの速度でログが付いています。
予定通り今月中もしくは来月初めには結果が出るのではないかと思います。
また参加できてうれしいですし、どんなアプリが賞を取るのか楽しみです。
posted by tokasiki at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | Android Developer Challenge

2009年09月07日

ADC2に提出したアプリ

アイディアはちょうど一年くらい前に出てきたもので、プリミティブな試作に始まり、Widgetでの実現検討や実機でのテストを繰り返し、満足の行くところまで作り上げました。
(当初2つ予定していましたが、色々とありまして結局1つだけ開発し提出しました)

ADC1の頃はまだAndroidを勉強しながら、過去のアイディアを軸にUIに注力する形で挑んだものですが、今回は今までの開発経験とAndroid Marketで得た実践感覚を活かし、Androidならではのアプリを作ることができたと思っています。

ユーザさんに審査して頂くこともあり、分かり易くメリットがはっきりした内容になっていますが、手前味噌ながら私自身このアプリでHT-03Aの価値が変わったと感じています。(利用頻度も高く毎日のように使っています)

ここまで前置きをしておきながらで恐縮ですが、本アプリの紹介は16日の XDev 2009 の講演の場で行う予定です。
http://ac.nikkeibp.co.jp/cn/xdev09/
その際に皆様の反応を確認したいと考えていますので、16日以降まで本ブログでの紹介は控えたいと思っています。

とはいえ、紹介しても機能はごくシンプルなので、その価値自体は使ってみないと分からないと思います。
エンジニアからするとやや興味深いものがあると思いますが。。
マーケットにリリースして初めて真価が評価されるのではないかと考えていますので、いずれリリースしたいと思っています。
posted by tokasiki at 02:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Android Developer Challenge

2009年08月25日

ADC2

提出しました。
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2009年06月07日

ADC2アプリ開発にあたって

ADC2に向けて開発を進めています。

8月に提出なので3ヶ月弱、休日と平日夜を使っても時間はそれほど無いため、プライベートな時間を割いて優先させています。
このブログも始めて早々ですがしばらく更新が滞ると思います。

当初はコンテスト向けに3つのアプリを作る予定でしたが、今は2つに絞る方向で考えています。いずれも今まで練ってきたアイディアですので具現化すること自体にもモチベーションがあります。

うち一つはWidget系で、HT-03Aを購入したら使いたいと思っていたアプリなので、早めに開発して普段使いにして完成をを上げるつもりです。
Widgetでどこまでできるのか、仕様を調べた上で試行錯誤しながら限界まで?機能を探っている所です。



Androidのアプリを開発し始めてから1年半になりますが、まだまだ色々と発見があって楽しいです。
基本的なAPIを組み合わせることでアプリの実装が容易にできるため、表面的なところで止まってしまいがちですが、実は奥が深く工夫することに依って様々な可能性が引き出されます。

9月にはあるイベントで公演する予定ですので、このあたりの話は具体例を交えながら紹介しようかと思っています。

さて、コンテストの話に戻りますが、今回は審査にユーザ投票があるため前回のようにUIにフォーカスを当てたりユニークな内容にするなどの戦略は選びません。
ユーザ目線で考え
1. 確かなニーズもしくは楽しさ、新しさが感じられる
2. 基本機能はシンプルで分かりやすく、使いやすくする
3. ネガティブなエラーが生じないように完成度を高める
という点が重要だと考えています。

特に審査するユーザは有志により限られた時間で取り組んで頂くことになるので、能動的でも伝わるようになっていないと厳しいと思います。

ただし、どういったユーザにどのようなアプリの組み合わせで審査されるかによって評価は大きく変わるので、ある程度運任せなところもあります。
また昨年のように、楽しいイベントに参加できるだけでも意義がありますが、Marketで得た経験を活かして再び力を注いで挑戦してみようと思っています。
posted by tokasiki at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | Android Developer Challenge

2009年05月28日

Android Developer Challenge 2!


http://android-developers.blogspot.com/2009/05/calling-all-developers-for-android.html
http://code.google.com/intl/ja/android/adc/

既に実施されているはずだったADC2に関するアナウンスがでました。

しばらくリンク切れになっていたADC1のページもこれを機に復活してました。
http://code.google.com/intl/ja/android/adc/adc_gallery/
改めて見ると刺激的だった昨年を思い出します。

ADC2は前回よりも注目度は高まり、企業の参加も多くなることも予想されレベルは上がると思います。
ユーザ投票というのも現状のAndroid Marketを見る限り、先進的なものを出せば良いということでは無いかも知れません。

とは言え、実際に始まってみないとどうなるか分かりませんが、どんなアプリが出てくるのか楽しみですね。
posted by tokasiki at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | Android Developer Challenge